情報化社会になって、インターネット上では様々な商品の情報が素早く手に入れられる時代になりました。でもサイトを閲覧しているだけで気づけば数時間経っていた、なんてことは良くあることです。それをレジャーと捉えてネットサーフィンする分には確かに楽しい時間にもなるでしょうが、これが業務時間となると、そうも言っていられないですよね。
どうしてこういうことが起こるかというと、ネット上の情報にはボリュームの制限がないからです。例えばチラシだと紙面、TVCMなら時間という制限がありますが、ホームページ上ではどんな製品も、言いたいだけ、書きたいだけ、組成から何から「今回の商品はココが違います!」「今回のポイントはココ!」なんて感じで、メーカーさんは好きなだけ商品をアピールすることができるんですね。場合によっては力を入れている商品の『特設ページ』とか作ってあります。だからいつの間にか時間が過ぎますし、そうやって時間を費やした割には、どの製品にもやたら詳しくなり過ぎて結局どれがベストか分からなかったり・・・なんてケースが起こってしまいがちです。
大切なのは「コーディネート」すること
イーライフ共和は、商品のピッキングだけではなくて「情報のピッキング」も行なっています。顧客の皆様のスタイルや売り場を熟知して、イメージを共有して、ニーズに合った商品をご提案するのがイーライフ共和のコンサルタント業務です。コンサルタントではありますが、内容としてはコーディネーター、あるいはディレクターに近いような業務も行います。まずは販売店の売場をチェックし、メンテナンスを行って、その情報を分析して、売場ごとの商品陳列の工夫や棚割りを提案します。
これは洋服やお部屋のコーディネートとかにも言えることですが、やっぱり第三者から、一歩引いた目で見てもらうって、大切なことです。その商品が、その売り場に合っているか、その季節に合っているか、その消費者層に合っているか、実際に現場で一緒に考えます。クライアントの皆様もネットその他であちこちからいろんな情報が入っていることも多いので、それらの情報を精査して、本当に必要そうなもの、そうでないものを振り分けるのも私たちの仕事です。最初に書いたようにチラシやCMと同じく売り場にも面積という「制限」があるわけですから、その面積の中で最大限効率的な商品展開がどうなのか、それをご提案していきます。
個性を消さない売り場づくりを目指して
コーディネートやディレクションを考えたコンサルティングを行う上で、一番大事なのは「そのお店の価値・個性を活かす売り場づくり」でしょうか。これは極端な例ですが、たとえば駄菓子屋さんと時計屋さんでは商品の陳列の仕方も違います。いろんな種類の品物がごちゃっと一緒になっている方が購買意欲をそそる場合もあれば、メーカーごとスペックごとに整然と陳列されていた方がお客様に親切な場合もあります。
そして個性は商品にもあります。最近は家庭用洗剤などでも用途や成分でカラーリングされてて「これ明らかに売り場での視覚イメージ考えて色分けしてるなあ」って商品もあります。だったらその商品の視覚イメージを最大限活用するような陳列も、考えるべきですよね。
もともとこういったことは現場の皆さんが感覚値として持っていて、経験で行なっていたことが多いのですが、私どもはそれを資料化、明文化することも行います。そうすることで現場の経験が保存され引き継がれることになるからです。現場と一緒に考えて、成果を一緒に積み上げていくこと、そしてお店の個性を引き上げていくことを目的として、私たちは日夜コンサルティング業務に励んでいます。